美容師がフリーランスに転職したときの給与や働き方について紹介
2022.04.12
「自分の店を持ちたいが、開業資金が足りない」。独立を考えるフリーランスの美容師に共通する悩みです。美容室の店舗開業資金は一般に1,000万円程度とされ、その多くを物件取得費と内装費が占めます。この初期負担を抑える選択肢として注目されているのが「サブリース」での出店です。
美容室のサブリースとは、運営会社が物件オーナーから借り上げた店舗を、内装・設備ごと出店者にまた貸しする出店形態です。保証金などの初期費用を抑えて好立地に出店できる一方、契約期間や原状回復など、契約前に確認すべきポイントもあります。本記事では、サロンのサブリースの仕組みとメリット・デメリット、契約前のチェックポイントを解説します。
INDEX
サブリース(転貸借)とは、事業者が物件の所有者(貸主)から建物を借り上げ、それを第三者(転借人)にまた貸しする契約形態です。出店者は物件オーナーとは契約せず、物件を借り上げた運営会社(転貸人)と契約します。
契約は「物件オーナー→運営会社(マスターリース契約)→出店者(サブリース契約)」の二段構造です。民法612条により、賃借物の転貸には賃貸人(物件オーナー)の承諾が必要で、承諾のない無断転貸は契約解除の事由になります。出店者側から見れば、「オーナーの承諾を得た正規のサブリースかどうか」は契約前に確認したい基本事項です。
また、事業用店舗の賃貸借にも借地借家法が適用され、普通借家契約と定期借家契約があります。定期借家契約は期間満了で確定的に終了し、法定更新がありません(再契約には双方の合意が必要)。大元のマスターリース契約が終了すると、転借人である出店者も物件を使い続けられなくなるリスクがあるため、契約期間と更新条件の確認が重要です。
| 項目 | 直接契約(通常の賃貸借) | サブリース(転貸借) |
|---|---|---|
| 契約の相手 | 物件オーナー(貸主) | 物件を借り上げた運営会社(転貸人) |
| 初期費用 | 保証金(敷金)・礼金・仲介手数料・前家賃などを自己負担 | 運営会社のサービス設計により抑えられる場合がある |
| 内装・設備 | 原則ゼロから自分で用意 | 内装・設備ごと借りられる形態がある |
| 契約の影響 | 自分とオーナー間の契約条件のみ | 大元のマスターリース契約の終了リスクも受ける |
美容室向けのサブリースでは、運営会社が店舗物件を借り上げ、美容室として使える内装・設備を整えた状態で出店者に貸し出す形態が代表的です。店舗物件を直接借りる場合、保証金(敷金)・礼金・仲介手数料・前家賃・保証会社利用料などの初期費用がかかり、店舗の保証金は住居用より高額になりやすいとされます。この初期負担を運営会社側の仕組みで軽くできる点が、美容師の独立でサブリースが注目される理由です。
サブリース出店の最大のメリットは、開業時の資金負担を大きく抑えられることです。主なメリットは次の4つです。
美容室の店舗開業資金は一般に1,000万円程度とされます。内訳と資金調達の方法は美容室の開業資金の解説記事にまとめています。手元資金を保証金や内装に寝かせず、広告費や運転資金に回せることは、開業後の経営の安定に直結します。
初期費用を抑えられる一方で、サブリースには直接契約にはない注意点があります。結論として、契約前に次の4点を必ず確認してください。
前述のとおり、マスターリース契約が終了すると出店者も物件を使えなくなるリスクがあります。自分の契約期間・更新条件に加えて、定期借家か普通借家かを確認します。定期借家の場合は期間満了後の再契約条件まで把握しておくと安心です。
サブリースの賃料には運営会社のサービス分が織り込まれるため、周辺相場との比較だけでは判断できません。月々の支払い総額と、中途解約時の予告期間・違約金の有無を確認します。また、独立支援サービスの中には、永続的なリース料やロイヤリティ、競業避止義務、多店舗展開時のサービス利用義務、設備・材料の仕入先指定などの縛りがあるケースも存在します。契約の自由度は、支払い総額と同じくらい重要な比較軸です。
退去時には原則として原状回復義務があります。事業用店舗では特約により通常損耗分も借主負担とされる場合が多いとされるため、サブリースでも原状回復の範囲やスケルトン戻しの要否を契約前に確認してください。
物件の借り方がサブリースでも、営業に必要な資格・手続きは変わりません。職種別の要件は次のとおりです。
美容所登録には設備基準への適合が前提になるため、借りる物件が美容所として使える仕様かどうかも事前に確認が必要です。
サブリースは、フリーランスの美容師が自分の店を持つ現実的なステップとして機能します。シェアサロンや面貸しでは、利用料を引いた売上の50〜90%が手元に残るのが一般的な目安です(業務委託の還元率は40〜60%)。まずシェアサロンで顧客と売上の基盤をつくり、資金と見通しが立った段階でサブリース出店に進む順番なら、開業のリスクを段階的に小さくできます。
当社の独自調査では、独立検討者の悩みで最も多いのは「将来」に関する不安で、収入の不安の2倍以上でした。いきなり1,000万円規模の資金を投じる独立と比べ、シェアサロンからサブリースへ進む段階的な独立は、この不安への現実的な答えになります。シェアサロンの仕組みはシェアサロンとは?の解説記事で、小さく始める開業形態の比較は小規模独立の比較記事で詳しく解説しています。
独立後の収入の考え方は独立は儲かるのか?の解説記事が参考になります。今の客数・客単価でどれくらい手元に残るかは収入シミュレーションで試算できます。
GO TODAY SHAiRE SALON(GTSS)は、美容師・アイリスト・ネイリストが利用できる全国展開のシェアサロンです。そのGTSSが提供する美容室サブリースの出店支援サービスが「Salon Start」で、公式ページには「初期費用0円で自分のサロンを出店できる」出店支援サービスです。
保証金に資金を寝かせずに済むため、借入枠を内装設備費・広告費・人件費に充てられます。融資実行を待たずに物件を契約できるため、出店スピードでも有利です。「縛りの少ない契約」を掲げ、必要なサービスだけを選択できる方針です。出店可否や契約年数・賃料などの具体的な条件は、Salon Start公式ページからの問い合わせで確認してください。
運営会社が物件オーナーから借り上げた店舗を、また貸しで借りる契約形態です。通常の賃貸借では物件オーナーと直接契約しますが、サブリースでは運営会社(転貸人)と契約します。初期費用や内装の負担を抑えやすい一方、大元のマスターリース契約の影響を受ける点が違いです。
サブリースは「物件の借り方」の仕組みで、フランチャイズは「本部のブランドとノウハウを使って営業する事業形態」です。FCでは一般に本部の屋号で営業しロイヤリティを支払いますが、サブリース自体に屋号やメニューの制約は含まれません。ただし個別の契約にサービス利用や仕入先の条件が付く場合もあるため、契約書で確認してください。
物件とサービスの設計によるため、一律の金額は言えません。直接契約では保証金・礼金・仲介手数料・前家賃・内装工事費などがかかり、美容室の開業資金は一般に1,000万円程度とされます。
持てます。サブリースで物件オーナーと直接契約するのは運営会社のため、個人の開業実績や信用力が審査のハードルになりやすい直接契約とは枠組みが異なります。シェアサロンで顧客基盤をつくってから出店に進むと、資金面・集客面のリスクをさらに抑えられます。
契約によって異なります。内装変更の可否・範囲を、退去時の原状回復条件とあわせて契約前に必ず確認してください。
独立を具体的に考え始めたら、まずGTSSの店舗一覧から近くのシェアサロンを見学して、顧客基盤づくりの環境を確かめてみてください。自分の店の出店を検討する段階になったら、Salon Start公式ページで最新の条件を確認できます。
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