フリーランス美容師がやるべき5つの手続き

2022.04.12

「フリーランス美容師になりたいけど、まず何の手続きをすればいい?」——そんな疑問に答えます。結論から言うと、やるべき手続きは「①国民健康保険への切替 ②国民年金への切替 ③開業届の提出 ④確定申告(青色申告)の準備 ⑤美容所登録の確認」の5つです。いずれも決まった手順で進められます。期限と場所を一覧で確認し、サクサク完了させましょう。

先に確認:手続きの期限一覧

手続き いつまでに どこで
国民健康保険 退職翌日から14日以内 市区役所
国民年金 退職翌日から14日以内 市区役所の年金窓口
開業届 開業後1ヶ月以内 管轄の税務署
青色申告承認申請書 原則、開業から2ヶ月以内 管轄の税務署
美容所登録の確認 契約前 働くサロン(登録の有無を確認)

①国民健康保険に切り替える

会社に属さない場合は国民健康保険に加入します。退職した翌日に社会保険の資格を失うため、前の会社の保険証は退職時に返却し、市区役所で手続きします。身分証明書(運転免許証やマイナンバーカード)と、加入していた社会保険の「資格喪失証明書」を持参しましょう。なお、会社の健康保険を最長2年継続できる「任意継続」という選択肢もあります(保険料の比較は保険料を安くするヒント)。

②国民年金に切り替える

日本に住む20歳から60歳までは国民年金の加入対象です。会社員は給料から引かれますが、フリーランスは自分で支払います。国民健康保険と同じく市区役所の年金窓口で手続きできるため、同じ日にまとめて済ませるのが効率的です。

③開業届を提出する

フリーランス美容師は個人事業主として、住んでいる地域(または事業所の所在地)を管轄する税務署に開業届を提出します。マイナンバーの記入が必要で、現在は押印不要です。9項目の具体的な書き方は開業届の書き方の記事で記入例付きで解説しています。

④確定申告(青色申告)の準備をする

確定申告は1月1日から12月31日までの所得を計算し、翌年の申告期間(2月中旬〜3月中旬)に税務署に申告する手続きです。節税メリットの大きい青色申告を使うには、開業届と一緒に「青色申告承認申請書」を提出しておくのがスムーズです。申告の具体的な手順は確定申告のやり方3ステップ、青色申告の節税メリットは確定申告の基本と節税をご覧ください。

⑤美容所登録を確認する

美容の施術をする場所は、保健所への美容所登録が必要です。登録の際は申請書の提出後に保健所の実地検査があり、条件は都道府県によって少し異なります。面貸しやシェアサロンで働く場合は、その店舗が美容所登録されているかを契約前に必ず確認しましょう。登録のない店舗での営業は、突然の営業停止につながるリスクがあります。

手続きと同じくらい大切なこと

ほとんどの方はどこかのサロンで経験を積んでからフリーランスになります。今の自分があるのは、在籍サロンと先輩・後輩、そしてお客様のおかげ。「飛ぶ鳥跡を濁さず」です。退職の際は就業規則を守り、お世話になった方々に感謝を伝えましょう。去り際が美しければご縁は切れず、フリーランスとしての新しい一歩も気持ちよく踏み出せます。

よくある質問

手続きはどの順番で進めればいいですか?

退職後すぐに国民健康保険と国民年金(14日以内・市区役所で同日に可)、次に開業届と青色申告承認申請書(税務署で同時提出が効率的)の順がスムーズです。美容所登録の確認は働く店舗の契約前に済ませましょう。

手続きに費用はかかりますか?

開業届・青色申告承認申請書の提出自体に費用はかかりません。国民健康保険料・国民年金の保険料は加入後に発生します。

シェアサロンで働く場合も保健所の手続きは必要ですか?

多くの場合、美容所登録は店舗側が対応済みです。自分で新たに登録する必要はありませんが、働く店舗が登録済みかどうかは契約前に必ず確認してください。

まとめ

フリーランス美容師の手続きは、国民健康保険・国民年金・開業届・確定申告(青色)・美容所登録の確認の5つです。どれも決まった手順で進められ、窓口でも教えてもらえます。退職から独立までの全体の流れは独立・開業までの5ステップガイドにまとめています。あなたの一歩目のきっかけになれば幸いです。

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