シェアサロンの店舗はあとから変えられる?拠点を移す進め方と「重なる期間」の実態

2026.08.16

「今の店舗から別の店舗に移りたい」「引っ越すことになったけれど、続けられるのだろうか」——シェアサロンを検討する段階では料金や設備に目が向きがちですが、働く場所をあとから変えられるかどうかは、長く働くほど効いてくる判断材料です。結論から言うと、シェアサロンは働く場所をあとから変えられる仕組みで、実際に利用歴が1年を超える方のうち、およそ6人に1人が別の店舗も使った経験があります(当社の独自調査)。そして移るときは、ある日を境にきれいに切り替わるのではなく、1〜3か月ほど両方の店舗に予約が入る「重なる期間」があるのが一般的でした。この記事では、拠点を移せる理由、実際の移り方、契約前に確認しておくこと、お客様への伝え方までを美容師・アイリスト・ネイリスト向けに整理します。

シェアサロンの店舗はあとから変えられる?

結論として、変えられます。シェアサロンは「その会社に所属する」のではなく「その店舗を使う契約を結ぶ」形が基本で、雇用のように配属先が固定される仕組みではないからです。当社(GO TODAY SHAiRE SALON)の場合も店舗ごとに利用契約を結ぶ形で、別の店舗に移るときは契約を切り替える手続きをとります。

ただし、手続きと条件は運営会社・店舗によって違います。変更をどこに申し出るのか、いつから新しい店舗を使えるのか、最低利用期間が残っていないか——この3点は、最初の契約前の段階で確認しておくと、あとで動きたくなったときに困りません。契約前に見るべき項目はシェアサロン・面貸しの見学チェックリストにまとめています。

なお「移れるかどうか」は、店舗数がどれだけあるかにも左右されます。1店舗しかない運営では、そもそも移る先がありません。将来の引っ越しや生活の変化を織り込むなら、通える範囲に複数の選択肢があるかも見学時の判断材料になります。

実際にどれくらいの人が拠点を移しているのか

結論として、拠点を移すのは例外的な出来事ではありません。当社の独自調査で、利用歴の長さ別に「別の店舗も使ったことがある人の割合」を集計すると、次のようになりました。

利用歴 別の店舗も使ったことがある人の割合
半年未満 2.6%
半年〜1年 6.5%
1年以上 16.0%

(当社調べ)

利用歴が長い層ほど、別の店舗も使った経験がある人の割合が高くなります。1年を超えて働いている方では、およそ6人に1人が拠点を移した経験を持っています。

この数字の読み方には注意が必要です。これは「長く続けると移ることになる」という因果を示すものではありません。単に、続けている期間が長いほど、引っ越し・家庭の事情・お客様の分布の変化といった移る理由に出会う機会が増えるだけとも読めます。言えるのは「拠点を移した人が一定数いる」という事実までです。

それでも、この事実には実用的な意味があります。最初の店舗選びで完璧を目指す必要はない、ということです。通える範囲・使える曜日・自分の職種の設備という条件で選んでおけば、生活が変わったときに移すという選択肢が残ります。

移るときは「重なる期間」がある:1〜3か月が現実的

結論として、拠点の移動は、ある日を境にきれいに切り替わるものではありません。当社の独自調査で、実際に拠点を移した方について「前の店舗と新しい店舗の両方に予約が入っていた月数」を集計すると、次のようになりました。

重なった期間 割合 どういう移り方か
重なりなし 17.9% 月をまたいで完全に切り替えた
1か月 32.1% 切り替えの月だけ両方に予約が入った
2〜3か月 44.0% 先に入っていた予約を消化しながら移した
4か月以上 6.0% 長く両方を使い続けた

(当社調べ)

もっとも多いのは2〜3か月の重なりで、重なりが3か月以内に収まるケースが全体の94%を占めます。理由は考えれば当然で、予約はすでに先まで入っているからです。移ると決めた時点で1〜2か月先までの予約が埋まっていれば、その予約を前の店舗で消化しながら、新しい店舗の枠を少しずつ埋めていくことになります。

ここから導かれる実務的な結論は2つです。

  1. 「来月から移る」という計画は現実的ではない。 予約の入り方を見て、少なくとも1〜3か月の移行期間を見込む。
  2. 移行期間中は両方の利用料がかかる可能性がある。 資金繰りに影響するため、両方の契約がいつからいつまで発生するかを事前に確認する。

一方で、4か月以上にわたって両方を使い続けている方は6.0%と少数です。「2つの拠点をずっと並行して回す」という働き方は、実態としては主流ではありません。

拠点を移すときに確認する5つのこと

結論として、確認すべきは料金だけではありません。移ったあとに「思っていた働き方ができない」とならないよう、次の5点を移る前に確かめてください。

  1. 変更の手続きと、新しい店舗をいつから使えるか。申請から利用開始までに期間が必要な場合があります。
  2. 最低利用期間が残っていないか。プランや職種によって設定されている場合があります。
  3. 新しい店舗に自分の職種のプランと設備があるか。同じ会社の店舗でも、職種限定のプランがある店舗とない店舗があります。
  4. 使える曜日や私物スペースの条件が変わらないか。プランは店舗ごとに構成が違うため、同じ感覚で選ぶと条件が変わります(プランを決める4つの軸)。
  5. 予約・顧客データを引き継げるか。カルテや予約履歴が店舗をまたいで引き継げるかは、使っているシステム次第です(当社の場合はSHAiREアプリで予約・顧客管理・決済を一元管理しています)。

とくに見落とされやすいのが3と4です。「同じ会社だから同じ条件」と思い込んで移り、土日に入れないプランしか空いていなかった、というつまずき方は避けられます。

お客様にどう伝えるか——移動でいちばん大事なところ

手続きよりも結果を左右するのが、お客様への伝え方です。シェアサロンではお客様は自分の顧客なので、場所が変わっても関係そのものは続きます(お客様が誰の顧客かの線引き)。ただし、来店のしやすさは確実に変わります。伝え方を間違えると、続くはずの関係が切れます。

  • 先に運営・前の店舗に伝える。 お客様から先に話が伝わると、前の店舗に迷惑がかかります。順番を守ることが、あとから戻る余地も残します。
  • 予約が入っている方から順に、直接伝える。 一斉配信だけで済ませない。先の予約が入っている方ほど、影響が大きい相手です。
  • 「いつから・どこで・行き方」の3点をそろえて伝える。 最寄り駅と所要時間まで書いてあるかどうかで、次の予約が入るかが変わります。
  • 移る理由をネガティブに語らない。 前の店舗や運営への不満を理由にすると、聞かされたお客様が気まずくなります。「より通いやすい場所で続けるため」など、前向きな言い方で足ります。
  • お世話になった店舗には、きちんと礼を伝える。 契約上の義務ではありませんが、業界は狭く、同じ人と別の場面で必ず再会します。

通いにくくなる方が出るのは避けられません。そのぶん新しい立地で新規のお客様を迎える準備も並行して進めておくと、移行期の売上の落ち込みを小さくできます(フリーランス美容師の集客)。

職種別に確認しておくこと

移った先で同じ施術ができるとは限りません。職種によって必要な設備と法令上の要件が違うため、料金表ではなく設備を見てください。

  • 美容師(ヘア):施術には美容師免許が必要で、働く場所も美容所登録が必要です。シャンプー台・給排水設備が使えるか、薬剤を置くスペースがあるかを確認します。
  • アイリスト(まつげエクステ):施術には美容師免許が必要で、働く場所も美容所登録が必要です。移る先がアイラッシュ対応の店舗か、フラットベッドや照明が施術に適しているかを確認します。
  • ネイリスト:美容師免許・美容所登録はどちらも不要です。ネイル対応の店舗で、ネイルデスク・集塵機・電源の数が足りるかを確認します。

美容所登録が済んでいる場所を借りられるのはシェアサロンの利点で、移った先でも自分で保健所へ届出をする必要はありません。ただし「美容系だから同じ設備がある」とは限らない点は、移動のときこそ効いてきます。

複数の店舗を同時に使いたい場合

「移る」ではなく「両方を使い続けたい」という相談もあります。前述のとおり、4か月以上にわたって両方の店舗に予約が入っている方は、拠点を移した方のうち6.0%と少数でした(当社調べ)。実態としては、恒常的な2拠点運用は主流の働き方ではありません。

ただし、拠点を1つに定めたうえで他の店舗をスポットで使うという形はあります。当社のクルーインタビューでは、原宿を拠点にしながら福岡・札幌・名古屋・仙台・沖縄と全国各地でサロンワークをしている美容師が、遠方の店舗は「スポット利用」で使っていると話しています(嶋津一馬さんのインタビュー)。常時2契約を持つのではなく、拠点は1つ・遠方はスポットという組み方です。

同時利用ができるかどうか、スポット利用の条件、その場合の契約と料金がどうなるかは運営会社・店舗によって扱いが異なります。断定できる話ではないので、必要であれば見学・オンライン相談の場で直接確認してください。

なお、勤め先を持ちながらシェアサロンを併用したい場合は論点が変わります。就業規則・税金・社会保険の扱いを含めて美容師のダブルワークで解説しています。

シェアサロンで働くには

働き始めるまでの流れは「①働き方を決める→②準備→③開業届などの手続き→④お金まわり→⑤集客」の5ステップです(独立・開業までの5ステップガイド)。シェアサロンの仕組み全体はシェアサロンとは?で解説しています。

GO TODAY SHAiRE SALONは、美容師・アイリスト・ネイリストが利用できる全国展開のシェアサロンです。店舗ごとに料金プランと設備を公開しているので、いま通える店舗だけでなく、将来移る可能性がある店舗の条件も先に見比べられます。

移動の可否・手続き・条件は店舗によって異なるため、サロン見学・オンライン相談(どちらも無料)で直接確認するのが確実です。

よくある質問

シェアサロンの店舗はあとから変えられますか?

変えられます。シェアサロンは店舗を使う契約を結ぶ形が基本で、雇用のように配属先が固定される仕組みではありません。当社の独自調査では、利用歴が1年を超える方のうち16.0%が別の店舗も使った経験を持っていました(当社調べ)。ただし手続き・条件・かかる期間は運営会社や店舗によって違うため、最初の契約前に「変更の手続き」「最低利用期間」「いつから使えるか」を確認しておくと安全です。

引っ越すことになったらシェアサロンは続けられますか?

引っ越し先の通える範囲に店舗があれば続けられます。全国に店舗がある運営を選んでおくと、移る先の選択肢が残ります。逆に1店舗しかない運営では移る先がないため、契約を終える判断になります。将来の生活の変化を織り込むなら、店舗数と立地も見学時の判断材料に入れてください。

店舗を移すとお客様は引き継げますか?

シェアサロンではお客様は自分の顧客なので、場所が変わっても関係は続きます。ただし来店のしやすさは変わるため、予約が入っている方から順に「いつから・どこで・行き方」を直接伝えることが大切です。カルテや予約履歴を店舗をまたいで引き継げるかは使っているシステム次第なので、移る前に確認してください。

店舗を移すのにどれくらいの期間がかかりますか?

当社の独自調査では、拠点を移した方のうち、前の店舗と新しい店舗の両方に予約が入っていた期間は「2〜3か月」が44.0%でもっとも多く、3か月以内に収まるケースが94%でした(当社調べ)。すでに入っている予約を消化しながら移すため、1〜3か月の移行期間を見込んでおくのが現実的です。「来月から完全に切り替える」という計画は立てにくいと考えてください。

複数の店舗を同時に使えますか?

運営会社・店舗によって扱いが異なります。実態としては、当社の独自調査で4か月以上にわたって両方の店舗に予約が入っていた方は、拠点を移した方のうち6.0%と少数でした(当社調べ)。恒常的に2拠点で回す働き方は主流ではありません。一方で、拠点は1つに置いたまま遠方の店舗をスポットで使っているクルーもいます。必要な場合は見学・オンライン相談で直接確認してください。

店舗を移すと料金プランは変わりますか?

変わる可能性があります。プランは「席の使い方」「使える曜日」「私物スペースの有無」「対象職種」の4つの軸で組み立てられていて、その組み合わせは店舗ごとに違うためです。同じ感覚で選ぶと、使える曜日や設備の条件が変わることがあります。移る前に、新しい店舗で自分の条件に合うプランがあるかを確認してください。

まとめ

シェアサロンの働く場所はあとから変えられます。当社の独自調査では、利用歴が1年を超える方の16.0%が別の店舗も使った経験を持ち、拠点を移すことは例外的な出来事ではありませんでした。ただし移動は一日で終わりません。すでに入っている予約を消化しながら移すため、両方の店舗に予約が入る1〜3か月の重なる期間を見込むのが現実的です。手続き・最低利用期間・新しい店舗のプランと設備を先に確認し、お客様には順番を守って直接伝える——この2つを押さえれば、場所を変えても仕事は途切れません。最初の店舗選びで完璧を目指すより、あとから動ける余地がある環境を選ぶほうが、長く働くうえでは効いてきます。

MORE INFORMATION

もっと詳しく知りたい方へ

\シェアサロンが気になる方へ/

サロン見学を予約(無料)

\来店せずに相談したい方へ/

オンライン相談(無料)

よく読まれている記事