「僕は美容師の可能性にかけています」〜立花 圭佑〜

美容師になることを、反対された過去

──たちばなさんは、どうして美容師さんに?
もともとは親にも友達にも、美容師になることを反対されていたんです。うちは裕福な訳ではなかったので、進路を選ぶ時に美容師は給与が少ないこと、休日も少ないことなど、マイナスポイントをたくさん言われて、本当にやりたいと思った仕事を諦めかけていました。
それでもデザインを作るのが好きだったんです。自分が切った髪が街を歩いてくれて、それを見た人も喜んでくれて、自分のお客さんが増えたら街自体をデザインしているみたいだなぁって。だから、どうしても美容師になりたいって夢は諦められなかった。
長崎の地元から出て、福岡で一人暮らし代と、専門学校代を払いながら通っていました。
──波乱万丈でしたね…
はやく独立して経営者になりたかったんです。就職する会社を決めるときは110社くらい見に全国を回っていました。梅干しくらいしか食べれない貧乏学生でした。
それでも美容師の可能性にかけてたんです。美容学生の時に世界大会で4位になりました、ラスベガスでヘアショーしたのが懐かしいですね。
色々見た結果、静岡と東京に拠点があって、20店舗くらいある有名店とコラボしていたお店に入社することになりました。東京で働きたかったんですけど、資金的な問題でまずは静岡で働くことに。

──うんうん、まずは静岡で働いたんですね。
スタイリストになるのには、通常3年かかるところを、1年半でデビューしました。
──え〜!前代未聞の1年半でデビュー!?
静岡でデビューして、月70人新規集客していたので…
──新規月70人!?
それで東京に新しいお店を出すということで、僕も東京に。
──おおおお!東京に!?
そして今年の1月にフリーランスになりました!
──怒涛!!!
minimoで集客していました。
もともと静岡でランキング1位だったのですが
東京でも2週間で一位になって、月250人新規がきました。スタイリストになってから10ヶ月で1200人新規を呼んで、1年で1500人の新規を呼びました。
──すごー!?!?フリーランスになってみてどうですか…?
フリーランスめっちゃいいですね、環境がいいです。
今年の1月からフリーランスになって、今まですごい狭い世界を見ていたと言うことに気づきました。
改めて、いろんな美容師さんの環境や現状を知って、業界に対して「勿体無いな」って思ったんです。美容師という職業がもっと評価されるべきだし、働き方は変わっていくべきだと思っています。

LinoLiaを立ち上げました

──サロンワーク以外にしている活動はありますか?
フリーランス美容師さんへの集客コンサルや技術、接客指導を行うオンラインサロンLinoLiaを立ち上げました。意味は輝いて憧れられるという意味で、造語です。
輝いて憧れられる美容師を作って生きたいという想いを込めました。
──立ち上げたキッカケを教えてください
シェサロンが乱立する中で、フリーランス美容師の環境も良くなってきました。ということは、これからどんどんフリーランスの美容師って増えていきます。そうなった時の問題点って、各個人が差別化できなければ埋もれてしまう事。そして埋もれてしまえば、美容師として輝けなくなってしまう事。
だからこそ、学べる環境を作らなければいけないと思いました。
──フリーランス美容師にとって、一人一人がどう差別化するのかはかなり重要視されていますよね。
LinoLiaでは、今まで僕が培ってきた新規集客の方法、地方でも都心でも、そこにあった土地感のマーケティングを教えることができます。技術に関しても動画の販売を行なっています。それ以外に関しても単価の上げ方、顧客の満足度の上げ方に関しても網羅しています。
実際に連絡とってGTSSで教えることもあれば、出張もする事もあります。遠方に住んでいて、来れない方はビデオ通話で教えます。
──フリーランスの美容師さんを対象に教えているんですか?
教えているのはフリーランス美容師だけでなく美容学生も教えています。学生のうちでも美容師って技術を習っていれば、19歳から初月40万もらえるかもしれないですよね。美容師の可能性は教育システムを変えて行けば、どんどん広がっていきます。
──前例をぶち破ることで新しい可能性は見えてくるのかもしれませんね…!これから新しく取り組んで行きたいことはありますか?
これからはYoutubeで美容師さんの普段の悩み相談にのる配信をしたり、技術的な配信も臨機応変に取り組んでいくつもりです。
