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「自然に、前向きにフェードアウト」美容歴45年、春田昭彦から見るGTSSとは


もう60歳!この先、自然にフェードアウトしていこうと思う。

──今日はよろしくお願い致します。春田さんは、今、目標ってありますか?

はい、70歳まで後10年。80歳まで後20年こうやって自然に美容人生の幕引きをしていければと思っています。

それはただ後ろ向きな考えとは違うんだけど、この年齢になると、いつどんな病気が出て来るかわからないですし。

自然に任せ、濁さずに。今の目標は、この生活を楽しく続ける事ですね。

だから、GTSSシェアサロンという、この形が残ってくれることがありがたいですね。ここならば、歳を取っても働きやすいと思っていますしね。

──春田さんがGTSSを選んだ理由はなんでしたか?

一番は馴染みのある原宿、表参道エリアという事ですね。若いクルーが多く、40歳差ある人と同じ土俵で働けるって事なかなかないでしょ。

僕はずっと美容室をやってきて、人も育ち最後は1人になったので美容室と言う個人の城を閉めてフリーランスの道を選びました。店を続けるためのリスクを負わなくていいし、売り上げに対する還元率が高い、半個室であることも大きな理由です。

──もともとご自分で美容室をされていたんですか?

はい、24年間続けました。色々あったけど後悔は何もしてないですね。

お店を出すことや、続ける事は神経を擦り減らし常にリスクと隣り合わせ、でも、だからこそ経験できた事も多いです。

──春田さんはGTSSでフリーランスをしてみて、どうですか?

他の店でフリーランスをやってる時ににここを知ったんだよね。フリーランスって、あいつはあいつで俺は俺。って感じであんまり好きになれなかったんだけど

GTSSには皆のコミュニティがあって、年齢層も様々、それでいて仲が良い。こうゆうところに居られるってことが、楽しいし、刺激的。

美容歴45年、美容師は天職?

──天職だと思ってますか?

特にそうは思わないけど、他に出来る仕事が結局の所無かったんだよ。でも美容師って美的な感覚を求められるし今後どんなにハイテクな社会になっても人の手を必要とする仕事だと思うね。自分の中にあった女性的な感覚が向いていたのかも知れないね。

──春田さんが美容師として大事にしてるものはありますか?

まずは美しい物を作りたいと考えてる。技術にしても、普段のタオルの畳み方も、トイレの掃除も、綺麗にする事は好きなんだと思ってる。そう言う所を疎かにしない。

結局それに気づいてくれていたお客様が残ってくれているんです。自分と価値観が似ている人が残った。逆にそうでない価値観の合わない人には他に行ってくださいって昔から言ってたし。

似合わないものを似合わないと、伝える事

──他に行ってくださいっていうのすごいですね

そうですね。似合わないものを似合わないって伝える事は大事にしている。髪質等によっては無理なものは無理!

僕が初めて美容室に照れながら行った時、癖毛の僕は正反対のヘアスタイルをたのんだんだ。出来上がりはそれっぽくなったんだけど、次の日にはクルクルカール。

「なんで癖のある事を教えてくれなかったんだろう」って思ったんだよね、教えて欲しい、言って欲しかったなって。そういう経験もあるし、お客様とはある意味では対等だと思ってるから、僕は似合わないものは似合わないと伝えることを大切にしてる。

ホスピタリティっていうのは、お客様のいう通りにすることではないし、お客様をプロデュースするところまでが美容師だと思ってます。

春田さんは休日何しているの?

──1番楽しいことはなんですか?

旅行に行くのも大好きです。観光はほぼしないで何もしないを、しに行く。ひとりで引きこもって、少し酒飲んでお風呂はいってボーっとしているかな。

愛犬との散歩も生活の一部になってるし、アクティブな自分はバイクや車やウエスタン乗馬も好き。自分の趣味って楽しいなって思う、フリーランスになって時間も作れそうだしね。

一度作った店をやめる、勇気。

──春田さんと同じ世代の美容師さんに伝えたいことはありますか?

一度作った城をやめるのってすごく勇気がいるんですよね。

お店わざわざ閉めてまで、とか、プライドはもちろんあるはずだし、特に男性美容師はそういうところあると思うんだけど、かなぐり捨ててみると楽チンだよって言ってあげたいですね。だって僕がなんでもないんだから、あなたも大丈夫だと思う。

──改めて、春田さんから見てGTSSってどんな場所ですか?

GTSSは、売り上げが上だからとか歳だとか、歴ではなく、人間性で関わり合える場所。

そういう意味ではGTSSの形は残って欲しいと思っています。きっと、この形は今後主流になってくると思う。

だからこそ”教育”って問題がこの先出て来ると感じてる。フリーランスでも、必要とされるならば教育の部分に携われたらいいなって思ってるよ。


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